著書は中野晴啓。2013年7月19日 第1刷発行。2021年6月18日 第11刷発行。
心に響いた言葉
プロローグ
- 日本の投資信託は単なる手数料稼ぎの道具。販売する金融機関が儲けるための商品。
- 証券会社が自己売買によって損をこうむって売るに売れなくなった株式を系列投資信託会社のファンドに入れ込む行為が横行した。
今から十数年前、投資信託のことを、業界関係者はゴミ箱と呼んだ。 - 長期投資向けにお勧めできるのは3376本中、たったの9本しかない。
1章 どうしたらお金に困らない人生を手に入れられるか
- リターンは世界経済の成長率の7%前後は狙える。
100万円を30年間預けた場合、761万2255円にも育つ。 - 人口が増え続ける限り、経済は成長を続ける。成長の波にお金を乗せておけば、資産も増えていく。
- 間違ってもやってはいけないことは、金融機関の窓口で投資信託を買うこと。
手数料の多いファンドを進めてくる。
2章 投資信託は窓口で買うな
- 毎月分配型は投資家にとって不利。
毎月受け取るときに税金がかかる。
分配金の原資を作るために資産の一部を売却するときに売却コストがかかる。
長期投資のメリットの1つの再投資効果も期待できない。
3章 だまされないために知っておくべき投資信託のしくみ
- ノーロードとは購入時手数料を取らないタイプの投資信託。
ただし落とし穴がある。代行手数料が高い。一定の保有期間前に解約すると解約手数料を取るなど。 - さわかみ投信の信託報酬は1.1%、セゾン投信は0.56%と、楽天S&P500の0.077%に比べて、めちゃくちゃ高い。
さわかみ投信は3000億円の純資産残高を持っている。2025年1月13日現在は4165億円になっている。
セゾン投信は5253億円。
eMAXIS Slim 米国株式は6.7兆円、オルカンは5.3兆円と桁外れの純資産。 - 独立系投資信託会社:紹介されている投信の純資産(2025年1月)
ありがとう投信:246億円
鎌倉投信(結い2101):445億円
クローバー・アセットマネジメント⇒パリミキアセットマネジメント(コドモファンド):111億円
コモンズ投信:633億円
さわかみ投信:4165億円
セゾン投信:5253億円
ユニオン投信:141億円
レオス・キャピタルワークス(ひふみ投信):1674億円 - 投資信託の保有者にとって、高い運用管理費用率は百害あって一利なし。
- 長期的なリターンを見る限り、インデックス運用に分がある。長期投資ではアクティブ運用はインデックス運用に勝つのが難しい。
4章 投資信託はこの9本から選びなさい
- ①信託期限は無期限を選ぶ
②分配金は再投資に回すものを選ぶ
③購入時手数料がゼロ、運用管理費用が低いものを選ぶ
④資金が常に流入している投資信託を選ぶ
純資産残高と基準価額を見て、純資産残高が増えているものを選ぶ。
⑤積立投資ができること - 長期投資に向かない投資信託
テーマ型ファンド
ターゲットイヤーファンド:投資配分を年齢に従って配分を自動調整する
地域限定ファンド
特定の企業グループに投資するファンド
外積ファンド(毎月分配型ファンド) - 過去のデータから長期運用を行う場合、リバランスした方がリターンが良い。
リスクが抑えれる。
リバランスしない方が多くのリターンを継続的に得られる。
リバランスしないで、利益が出ている投資信託に集中投資した方がいいのではないか?
5章 長期投資にまつわる、みんながいちばん知りたいこと
- 給料から差し引いて投資して、残ったお金で生活すること
- 無駄な保険を解約する
- 行っていないスポーツクラブを解約する
- 飲みに行く回数を減らす
- 基準価額の騰落率が増加しているのに、純資産残高が増えていなかったら、資金流出している。
- ダメな投資信託はきっぱり売却。
おすすめのものではなく、自分で選んで購入する。