著者は公認会計士・個人投資家の足立武志。2019年1月23日第1刷発行。

心に響いた言葉

  • 成長株:将来の売上や利益が期待できる
    割安株:企業価値に比べ株価が低い
    復活株:今後の業績回復が見込まれる
  • 自己資本比率が高いほど安全性が高い。
    80%以上なら優良、50%以上なら合格点、20%以下はリスクあり。
  • 大型株は時価総額5000億円以上、小型株は時価総額1000億円以下、その中間が中型株。
  • 小型株は10倍になる可能性があるが、業績が不安定。突然成長がストップするリスクがある。
  • ROEは株価指標ではない。
    ROEはReturn On Equity。自己資本当期純利益率。自己資本利益率。
    株主の所有分=自己資本。当期純利益で割る。
    自己資本に対する当期純利益の割合。
    ROEが高い銘柄を選ぶ。
    ROEが5~10%の成長株のPERは15倍程度に収まっていることが多い。
    ROEが10%以上あれが収益力が高い。
  • 四半期決算の様子を確認することが大切。株価下落の要因になることもある。
  • 年次決算だけでは投資判断を誤る恐れあり。
  • 外食産業は会社四季報・決算短信以外に既存店売上高を重点的に確認すること。
  • ROAは総資産利益率。当期純利益 / 総資産 x 100。
  • 過大なリスクを取りたくない場合はレバレッジ経営をしていない企業を選ぶ。ROEとROAが差がある場合が注意。
  • 成長株の定義
    ①過去3年以上売上・利益が増加している
    ②当期以降も売上・利益が伸びていく見込みがある。
    成長株から外したほうが良い銘柄は、建設株・自動車株・鉄鋼株・商社株・証券株・銀行株
    利益だけでなく、売上も順調に増加している銘柄が成長株。
  • 総資産回転率・売上高利益率が年々低下している企業は、ROAの低下、収益力の低下する。
  • 個人投資家が業績の変化を知ることができるのは3か月に1回の決算発表のときのみ
    プロ投資家は企業訪問や様々な情報収集・分析で企業の業績変化をいち早く察知する。
  • 株価の先見性:企業の業績下方修正する前から株価は下がり始める。個人投資家とプロ投資家が有益な情報を入手できる時期には相当のタイムラグがある。
  • 業績と株価が相反するとき
    ①業績予想が間違っている(実際の業績が予想より悪い)
    ②株価が間違っている(業績は良いが下降トレンド)
    ③①と②の要因が複合している
    ④業績が良いことを見越して株価がすでに上昇している。
    ⇒ 個人投資家は①を信じると大失敗しない。株価の動きが正しいと思う。
    ※企業側から正式に業績予想の下方修正があってからでは遅い
  • 保有している銘柄が、明確に下降トレンド入りしたなら、一度売却してしばらく様子を見る。
  • 投資しようとしている銘柄が、株価が下降トレンドにあるうちは新規投資せずに様子を見る。
    株価が下がったから安く買えると思わない。
  • 絶対に守らないといけないルール
    ①株価は下落途中で買わない(落ちてくるナイフはつかむな)
    上昇トレンド:株価が移動平均線の上+移動平均線の傾きは上向き
    下降トレンドから上昇トレンドの転換点:株価が移動平均線の上+移動平均線の傾きが下向き ⇒ 移動平均線を株価が下回ったら売却
    日足+25日移動平均線、週足+13周移動平均線、月足+12か月移動平均線
    日足チャートはダマシの発生割合が高い。トレンド転換のサインと思ったが転換していなかった。
    下降トレンドに入ったら、他の投資家の売りの増加、業績悪化などの悪材料が隠れている。
    ②損切の実行
    ファンダメンタルの変化ではなく、テクニカル面でのサインで損切を行う。
    ※ファンダメンタルの変化の前にプロの投資家は動いている。
    移動平均線の近くの直近安値 or 安値まで距離があれば移動平均線を明確に下回ったら損切り
  • ナンピン買いはNG

成長株を買うときに見ること

  • 過去3年以上、増収増益か?赤字が3年以上続いていたらダメ(倒産)。
    すでに株価も上昇している事実がある。
    前々期に対して、前期の業績が改善している。または前期の実績に対して当期の業績が改善している。
    当期の業績も増収増益予想である。
    買った後も業績にマイナスの変化がないか定期的にチェックしないといけない。
  • 当期以降も、増収増益か?
  • ROEは10%以上か?
  • ROAは5%以上か?
  • 売上高利益率は?当期純利益 / 売上高
  • 総資産回転率は?売上高 / 総資産
  • 企業規模がまだ小さい。成長余地が大きい。投資家の注目が低い企業を探す。
  • 自己資本比率は?自己資本はプラスか?自己資本がマイナスだと債務超過(倒産)。
  • 現金同等物が有利子負債より多いか(倒産)?
    現金同等物が少ないが、有利子負債の60%であれば、倒産リスクは高くない。
  • 営業キャッシュフローがプラスか(倒産)?
  • 利益余剰金はプラスか(倒産)?
  • 継続企業の前提に疑義の注記はないか(倒産)?

割安株を買うときに見ること

  • 割安株はPER、PBR、配当利回りを計算する。
    PER(株価収益率):株価 / 1株当たりの純利益
    PBR(株価純資産倍率):株価 / 1株当たりの純資産
    配当利回り:1株当たりの配当金 / 株価 x 100

メモ

2024年11月22日(金)に読み終えた。