著者は大岡洋。2018年4月15日初版第1刷発行。

心に響いた言葉

はじめに

  • 歯肉は老化しない
  • 歯肉は新陳代謝が活発。皮膚の3倍早い周期で常に細胞が入れ替わる。免疫力が高く、不要な菌や異物は常に排除する。
  • 20歳と80歳で、口の中の傷ややけどの治る期間はそれほど変わらない。
  • 正しいブラッシングで、歯肉年齢は半永久的に若くいられる。
  • 歯を磨いて、歯の表面の汚れを落としても歯周病予防にはならない。

第1章 むし歯ゼロの人ほど危ない歯周病

  • 歯周病は歯の周りの歯肉組織(歯肉・セメント質・歯根膜・歯槽骨)が破壊される病気
  • 歯周病は歯肉(歯茎)の病気ではなく骨の病気

第2章 むし歯と歯周病の意外な共通点

  • 歯磨き粉や洗浄液は細菌数を若干減らせる程度の効果しかない。
  • 口の中の食べかす、残渣(ざんさ)をなくせば、細菌が悪影響を及ぼさないので、むし歯や歯周病にならない。
  • 1日1回、寝る前にブラッシングすることで、むし歯と歯周病の予防になる。

第3章 1日1回のブラッシングでむし歯・歯周病を防ぐ

  • 大岡式ブラッシング法は歯磨き粉を使わない。
  • 正しい習慣
    ①ブラシを入れる順番は奥歯から
    外側⇒内側⇒噛む側
    鏡を見てブラシの当たる位置をチェックする。
    ②なるべく幅広い手鏡を使用してリラックスした姿勢で行う。
    ③歯肉の境目をゆっくり揺らす
    振幅は1~2mm、揺らす速度は1秒間に1回を20~25往復
    ⇒1本の歯に6~8セット。120秒から200秒。
  • ブラッシングの基本
    ①ブラシはふらつきをなくすため短く持つ
    ②ブラシは3点で固定して持つ
  • メリット
    ①歯や歯肉を傷めずに汚れを確実に落とすことができる。
    ②歯肉を若返らせるマッサージ効果を持つ
    歯肉のマッサージ効果で血液循環が改善し、清潔な状態が保たれると歯周病の予防だけでなく、歯肉の腫れを治めることができる。
    歯肉には骨の突端から2mm程度を保とうとする性質がある。
  • ワンタフトブラシを歯間乳頭(歯肉の三角形)に押し当てて毛先を広げるように充満させる。
    力をかけずにゆっくり20~25回往復する。
    オーラルケア社のブラウト
    歯愛メディカル社のワンタフトがおすすめ
  • 歯間ブラシは奥歯のためにL字型が良い。
  • ブラッシングの順番は集中力の関係で、
    ワンタフトブラシ⇒歯間ブラシ⇒レギュラーブラシの順番が良い
  • 歯ブラシの選び方
    ・毛先に腰があるもの
    ・毛の硬さは普通。柔らかすぎる、硬すぎるものは避ける。市販品は普通を選ぶのが無難。ヘッドは小さめ。毛先が細く加工されているものは避ける。

第4章 アメリカの歯科医療はこんなにシビア