著者は中戸川貢。2023年5月23日第1刷発行。
心に響いた言葉
はじめに
- ベストを追い求めるのではなく、まずはベターな商品選びができるようになること。
第1章 日本中ニセ物食品だらけ
- 日本は明らかな危険性がない限り使用禁止にならない。ヨーロッパ諸国は明らかな安全性がない限り使用できない。
- 添加物は、発がん性、アレルギー性、遺伝毒性、腸内細菌への悪影響、ミネラル不足などがある。
- 添加物を取ると、体内のミネラルがその分解・解毒に使われるのでミネラルがかなり消耗する。
- たん白加水分解物(別名、アミノ酸液):人工的なうま味調味料。何のたんぱくかは不明。ぶつ切りたんぱくのため消化に悪い。胃では消化されず、腸の炎症部分から不法侵入してアレルギー症状が出る人もいる。
病気のある人や、消化が弱い人は特に注意する必要あり。
たん白加水分解物は化学調味料より怖い。 - 酵母エキス:化学調味料のような強いうまみ。昆布エキス、かつお節エキス、しいたけエキス、つゆ(小麦・大豆を含む)は酵母エキスが隠れている可能性あり。
- 味覚破壊トリオ:化学調味料(調味料(アミノ酸等))、酵母エキス、たん白加水分解物。
たん白加水分解物と酵母エキスは、化学調味料と同等の人工的なうま味調味料。 - 保存料不使用でも注意が必要。
保存料不使用の代わりに日持ち向上剤が入っている。
日持ち向上剤はグリシン、酢酸ナトリウム、ビタミンB1など。 - 合成保存料は微生物や細菌の繁殖を抑える化学添加物。
微生物の増殖を抑えるので、腸内細菌にも悪影響があるかもしれない。
無添加と表記されても食品扱いの添加物であるたん白加水分解物が入っていてリスクが大きい。 - 豆腐を製造する際の消包剤のシリコーン樹脂は加工助剤なので表示義務がない。
- リン酸塩はミネラルと結合するため、ミネラル不足になる。
ph調整剤はリン酸塩。 - 焼肉屋の外食でやわらか加工の肉は肉をくっつけるためにリン酸塩の塊である。
- 肉は飼育段階でホルモン剤や抗生物質、抗菌剤の入った飼料や遺伝子組み換え飼料を使っている可能性がある。
魚は養殖段階で合成資料や抗生物質、病気予防のための薬剤が使われている可能性がある。
魚らな天然、肉ならグラスフェッド(Grass-fed)、抗生物質不使用と表記された食材を選ぶこと。
※Grass-fed = 牧草のみを食べて育つ、Grain-fed = 穀物を食べて育つ
グラスフェッドビーフは広大な土地で適度に運動しながら育つ。赤身が多く、高たんぱく、低カロリー。 - 特定保健用食品(トクホ):特定の保健の目的が期待できる旨を表示する食品。国の審査を受け、許可を得る。
機能性表示食品:事業者が安全性と機能性に関する科学的根拠を消費者庁長官に届ければ表示できる。 - 難消化性デキストリンはじゃがいも・とうもろこしのでんぷんの一種だが食物繊維しか入っていない。
物理的に腸からのミネラルの吸収を阻害する。ただし腸内細菌を増やし、腸内細菌が作り出す物質がミネラルの吸収を促進する。腸が健康な人には腸内細菌のエサになるが、ミネラル不足の人は腸内細菌が少ないので、腸内細菌のエサになるかどうかわからない。
⇒野菜、豆、イモ、海藻からミネラルと一緒に食物繊維を取った方が良い。 - トクホ茶は、タンニン、カテキン、クロロゲン酸、カフェインなどの成分は腸の中でミネラルの吸収を邪魔しやすい。
- ポリフェノールも糖分の吸収や血糖値の上昇を抑えるが、ミネラルの吸収を邪魔しやすい。
- 食中茶は、麦茶、ほうじ茶、ルイボスティー、薄い緑茶が良い。
- コンビニ弁当と菓子パンで健康な人もいる。消化酵素が良く出ていて、胃酸で何でも溶かせる人もいる。
そういう人と一緒に考えてはダメ。体は一人ひとり違う。
第2章 ミネラル不足の危険性
- 添加物の発がん性の問題もあるが、ミネラル不足を引き起こすことも問題。
- 新型栄養失調とは、摂取カロリーは足りているのに、たんぱく質、ミネラル、ビタミンなど特定の栄養素が不足して、体に不調(免疫力低下、冷え性、イライラなど)をきたすこと。
- 3食しっかり食べているにも関わらず、8割の子供に、新型栄養失調のリスクがあることがわかった。
- 高齢者のたんぱく質不足、外食がちな人のミネラル不足は、新型栄養失調。
- 絶対的に大事(体を作る材料):たんぱく質・脂質・炭水化物
次に大事(大工道具):ビタミン・ミネラル
優先順位は低いが役割が魅力的:食物繊維・フィトケミカルなど - ミネラル不足の原因は、水煮食品・精製食品・リン酸塩の使用の増加。
- 水煮野菜は、切った野菜を茹でて、ミネラルを茹でこぼした抜け殻を水煮パックしたもの。
スーパーの水煮パック野菜コーナーがとても増えている。便利で簡単だがミネラル不足になる。 - カット野菜やパック野菜はよく洗浄して、消毒するときに水溶性のミネラルが抜けていく。
- 商店街の弁当や飲食店も業務用食材通販から仕入れた水煮野菜やカット野菜、冷凍野菜を使っているのでミネラルが抜けている。
- 黒板メニューやホワイトボードメニューが充実しているお店は市場で仕入れて包丁で切るところから作っている可能性が高い。ミネラルがしっかり取れる。
- 乾燥野菜も下茹でして乾燥させている場合は、ミネラルは期待できない。
- ほとんどの緑茶・ウーロン茶・麦茶のペットボトル茶は純粋でできている。純粋でできているため、ミネラルが少ない。天然水の方がミネラルは多い。
- オリーブオイルはエキストラバージンオリーブオイルの低温圧搾(コールドプレス)のものを選ぶ。
※バージンオイル:一番搾り
エキストラバージンはイタリア語で最高に純粋を意味する。圧搾法も油を選ぶ方法に加える。 - リン酸塩は腸からのミネラル吸収を邪魔する。人体に毒性や発がん性はないが、食品中のミネラルと固く結合して、水に溶けない結合体になって腸内細菌が利用できない状態になる。腸から体内に吸収されにくい。
- 重合リン酸塩の一種のピロリン酸ナトリウムが添加されたカニ缶でチャーハンを作ると、胃酸でいったんミネラルを手放すが、小腸では中和され、ミネラルと結合して、体外に排出される。
- pH調整剤はリン酸塩が入っている可能性がある。
- 試験前日にリン酸塩入りの食品を食べるとミネラル不足になり、集中力が低下する。
※受験の時はゴマと焼きのりで作ったおにぎりと、煮干しと昆布で出汁を取ったみそ汁で十分。 - 産地が2つ書かれている精肉は要注意。サイコロステーキはだいたいリン酸塩(Na)が使用されている。
- おせちは豪華リン酸塩詰め合わせ弁当。
- 子供や年寄りのおやつにはアーモンドフィッシュがおすすめ。
- 安価なマルチミネラルサプリメントが売られているが、ミネラルはチームワークで働くので、コバルトやバナジウムなどの微量なミネラルが体内で重要な役割を担う。有名な10種のミネラルだけを取ってしまうと、微量なミネラルの吸収を阻害する可能性がある。
- 微量ミネラルが吸収できなくなるのは、リン酸塩だけでなく、主要ミネラルの摂りすぎも原因になる。
- ストレスを受けるとミネラルを大量に消費する。
ストレスを抱えている人は慢性的なミネラル不足になっている。 - 料理を手作りするだけでミネラルは取れる。色鮮やかなスーパーの惣菜はミネラルが基準に届かないところが多い。食材を包丁で切るところから調理すれば勝手に届く。
第3章 避けた方がいいワースト添加物ランキング
- 日々の食事の中で必要なミネラルを意識して摂りながら、できる範囲で添加物を避けるのが良い。
- 人工甘味料のアスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースの組合せが多いのは砂糖の味に近づくから
- 0キロカロリーの炭酸水を飲むと、脳が事前に血糖値上昇を見越して、インスリンを出すため、血糖値が下がり空腹になり、食欲が増えて太る。
- 人工甘味料は腸に棲む細菌の働きを妨げるだけでなく、食後に血糖値を下げにくくする可能性がある。
- 合成着色料は発がん性が疑われるものがあるので避けた方が良い。
- ディズニーランドはパーク内のお土産屋さんは合成着色料を使用していない。
ディズニーストアのお菓子は合成着色料のをよく見かける。 - カラメル色素はカラメル1が良い。
- 合成保存料は安息香酸とソルビン酸を覚えておく。
- 腸に炎症をもたらす添加物は人工甘味料、合成保存料、乳化剤、農薬や食肉に残留した抗生物質。
- 腸内細菌を健康に保たないと生まれてくる子供が自閉症や発達障害のリスクがある。
- 国産かんきつ類には防カビ剤を使用しない。海上輸送される輸入かんきつ類には防カビ剤が使用される。
- 発色剤は亜硝酸ナトリウム、防腐剤としての役割が大きい。
ボツリヌス菌に強いので、必要悪。 - たん白加水分解物
化学調味料は添加物だがアレルギーを起こしにくく、発がん性もないが、たん白加水分解物は発がん性物質を含む可能性あり、アレルギーのリスクもある。
たん白加水分解物はぶつ切りなので、ぎりぎり侵入できるサイズ。侵入すると大豆の場合、大豆アレルギーを発症する可能性あり。 - 酵母エキス
化学調味料そっくりの酵母エキスと、避けなくてもいいものがあり原材料表示では区別できない。
有機酵母エキスならまともな酵母エキスなので大丈夫。
細菌を使ってグルタミン酸ナトリウムを作ると化学調味料、酵母で作ると酵母エキスになる。 - エキスはたん白加水分解物や酵母エキスが含まれる可能性がある。
- かつお節エキス、昆布エキス、椎茸エキスはたん白加水分解物と酵母エキスが隠れていることが多いエキストリオ。
- 化学調味料は、添加物扱いの人工的なうま味調味料で、主にグルタミン酸ナトリウム。
調味料(アミノ酸)と表示される。 - 化学調味料は出汁から出るビタミン、ミネラルが取れない。また塩かどを取ってしまうので、塩の過剰摂取になる。
- 果糖ブドウ糖液糖は遺伝子組み換えとうもろこし。
- パーム油の摂りすぎは心臓病のリスクが高まる。
大腸がんや糖尿病の発症リスクを上げる。
植物油、植物油脂、マーガリン、ショートニングと書かれることが多い。 - 乳化剤は腸の粘膜の油を奪って、バリア機能を失わせる。
人工甘味料と同じような害も起きている。 - 乳化剤でもレシチン、乳化剤(大豆由来)は安全と思われる。
第4章 加工食品の選び方
- 豆腐は粗製海水塩化マグネシウムまたは塩化マグネシウム含有物のものを選ぶ。塩化マグネシウム(にがり)はダメ。海水にがりを選ぶ。大豆は国産大豆または有機大豆。
- 丸大豆は丸ごとの大豆という意味。無添加の丸大豆醤油がおすすめ。
さらに木桶仕込み醤油がおすすめ。 - 納豆は国産大豆か有機大豆のもの。
タレは捨てる。
味付けは醤油。
エゴマ油やアマニ油を加えるとき、容器が溶けるので、別容器に移し替える。 - ヨーグルトは生乳。
- チーズは乳化剤が入っていないナチュラルチーズがおすすめ。
- スーパーの選び方
国産レモンまたは防カビ剤不使用レモン
低温殺菌牛乳
純生クリーム
無着色たらこ、辛子明太子
無添加のキムチ
さらに・・・・・・・
平飼い卵
有機バナナ
無添加または乳化剤不使用クリームチーズ
伝統的な製法の本みりん
無添加ポテトチップス - 練製品のソルビトール(冷凍耐性を高める)とエリソルビン酸ナトリウム(酸化防止剤)はそんなに気にしなくてもよい。
うま味調味料や保存料のソルビン酸、ソルビン酸カリウムが入っていないものがよい。 - 重合リン酸塩はすべての魚肉練り製品に使用されていると考えた方がよい。